Living

2年半前のわたしへ

目に入るものすべてが新鮮で輝いていた

ドイツにきて早くも2年半経ったので何かしら記録をしておきたいと思っていたけれど、なんかめんどくさくなってしまってまあまあ過ぎました。

当時の不安な気持ちや、今思っていることを長々と。

ドイツにきてびびり倒してるね。もはや飛行機に乗る前からびびってたね。

一人で飛行機に乗るなんて、しかも乗り継ぎをしたことがなくてめちゃめちゃ不安だったね。

英語も単語くらいしか言えないし、一生このまま海外とは無縁の生活だと思っていたよね。

今は無きテーゲル空港で、先にドイツ・ベルリンに来ていた夫を見たときすごいほっとしたね。

夕方着いて、車で家に向かうときの、夕方なのに不思議な明るさと右側通行の道路を今でも覚えてるよ。

初めての食事はケバブ。今もケバブはよく食べてる。お気に入りのお店見つけたよ。

ボリューム大爆発ケバブ

ドイツにきて2日目。

スーパーにひとりで行くのが不安で、夫の帰りを待ってたね。

鍵の開閉、窓の開閉、コンロ、洗濯機。何をするにも日本と違くて困ってたね。

3日目。

スマホもWifiしか使えないけど、勇気を出して一人で散歩に行った。

大通りに出てからは決して曲がらず、ひたすらにまっすぐ行って帰ってくるだけだったけど、一人でドイツを歩いている!という達成感があった。

その後もスーパーに行くのも緊張していたね。

野菜の重さを量ってから買うタイプのスーパーかどうか不安で、しばらくREWEで野菜買えなかったよね。

大丈夫。これからあなたは床にクリームをぶちまけたり、レジでブルーベリーを一粒一粒店員さんと拾ったり、失敗はするけど生きています。

お肉を対面で買えるようになるし、いつも行くスーパーでは店員さんが笑顔で挨拶してくれるようになったよ。

道を歩いていても周りがアルファベットだらけで頭が追い付かないよね。

スーパーでもこの商品がなんなのか、どうやって食べるのか、スマホで調べようとしても店内の電波が悪くて調べられなかったり。

シャンプーはどれを使えばいいのか、ボディソープはどれなのかわからない。

化粧水をずっと探し求めてた。

Apothekeは話しかけられるから、しばらく怖くて入れなかった。

日本で作っていたものも、食材がなくて食べられなかったり。

ささっともやしと豚のこま切れ炒めて、とかできないし。

でもそのうち慣れます。だんだん料理も慣れます。

アルファベットに囲まれていることが日常になるよ。

大根が手に入ると嬉しくて踊る

語学学校の申し込みになにやら手こずってたね。

初めにテスト受けないといけないけど、文法問題大好きマンだから文法ばっかりやりすぎてまったく話せないのにいきなりB1.2に行かされそうになるぞ。

A1.1からいきなよ。全然やってませんって言いな。

クラスメイトの言っていることほっとんどわからないから。それは後悔している。

下げてもらったクラスでも辛かったよ。でもねその体験したからあるクラスで今も仲良しの友人ができるよ。

あとさ、SNS始めるの遅くない?もっと早く始めなよ!

夫の同僚のウキウキ加減で祝日を知るんじゃないよ。

Twitterのみんなが明日祝日だよって言ってくれるから、買い物忘れないでいけてるよ。

おいしいものも教えてもらえるよ。

自分だと思いつかないものをみんな作っていて、すごく助かるよ。

あと辛いのは自分だけじゃない!って思えるよ。

旅行とは言わないから、その辺の道でも散歩しておきなね。

行ったことない場所たくさんあるから。

その時は夢にも思わないけど、今マスクしないとスーパー行けないよ。

ベルリンはFFP2マスクじゃないと公共交通機関乗れないよ。

1年後には語学学校がオンラインになったり、友人と会えなくなる。

2年後には買い物にSchnelltestや予約が必要になったり、ワクチンの証明書を見せたり、次々と変わるルールをチェックしたり。

ヨーロッパ旅行いつでも行けるしな、じゃないよ!

旅行は生活に慣れたら行こうじゃないよ!

日本から寄贈された桜並木にて

夫との関係について。

約1年後から在宅勤務で家にいるのが多くなる。

過ごす時間は増えて正直嬉しい。

その分、夫と話し合うことや自分の考えを言うことが多くなる。

ただね、夫とは似た者同士だと思って結婚するけど、全然似てないことに今更気が付くよ。

でもその違いはとても大切で、私はその違いでもって夫に支えてもらっている。

こんなにポジティブだったの?こんなにいいやつなの?って思うことが増える。

もちろんくそ!(私の使う言葉はだいたい汚い)って思うこともあるけど、たいていいいやつだな、で終わる。

夫のことは大好きで、尊敬していて頼りにしている。

ただし、話し合えば分かり合えると思ってはいけない。

個々の人間だということを忘れないようにしよう。

そう我々は他人。

どんなに愛おしくても私と夫は完全に一致はしない。

自分の考えも夫の考えも大事にしたい。

ただひとつ、あいつは私に負けず頑固だぜ。

秋は散歩中写真撮ってばかり

メンタル面について。

日本だと役所関係とか保険とか手続きをするのが苦ではなかったはずが、そういったことをさらっとできないことがストレスになってきてないかい?

役所に行くにも病院行くにも単語をメモしたり。

日本だったら気軽に質問することでも、失敗したくないから黙っていたり。

こうしたことの積み重ねで、もともと少ししかない自己肯定感が少しずつ擦り減っていく気がする。

友人は出世したり子どもを育てたり、幸せそうに見える。

私は何をやっているんだろう、何をやってきたんだろう、って何度も考えるでしょう。

日本に帰ったとしても、ドイツに残ったとしても、私は働けるのか???周りに比べてこんな能天気で、能力の低い人間が人生を全うできるのか???(自己肯定感無)周りの人はみんな輝いてみえる、と。

でも隣の芝生は青く見えるだけだから。

その芝生、一生懸命せっせと世話してるかもしれないし、スプリンクラー付きかもしれないし(どういうこと?)。

周りからみたらうちの芝生は青いのかも。

頑張ってるのも大変なのも幸せも悲しみも本人にしか見えないから、気にせずに、自分のペースでいたほうがいい。

今でもドイツ語できないけど、2年半前より確実に進歩している。

オーブンも洗濯機も使えるし、ルバーブも買うし食パンも焼けるようになっているよ。

食品の説明欄も読めてるよ。

そして想像以上にドイツでの生活が楽しいから安心しておくれ。

ベランダで涼んだり、マルクトで買い物をしたり、散歩したり、クリスマスの雰囲気を感じたり。

ドイツのほんの一部しか知らないけど、楽しい。

ドイツにいるんだね、と今でも夫と言い合ってるよ。

もちろん落ち込むことは多いけど、夫も楽しそうだから、いいことにしよう。

あ、ビタミンDの錠剤は小さいものを買いなさい。

大きいの飲めなくて、ぐえっ!ってなって飲まなくなるから!

パン焼けるようになりました

子どものこと。

ドイツ語がある程度話せるようになってから子どもを産みたいと思ってた(私の英語は致命的)。

そろそろかなと思ったけど、我々はなかなか子どもができなかったね。

ドイツ語わからないなりになんとか病院に通って、不妊治療までこぎつけた。

治療は開始したけれど一喜一憂しています。

これからどうなるかわからないけど、なるようにしかならないので、夫と一緒に頑張ろう。

生まれたあとが大切で大変なのだから。

とにかくみんなの赤ちゃん可愛すぎてtwitter見ながら悶えているので、もっとかわいいエピソードください。

そして大変なエピソードを読んで、自分にできるかビビりまくってます。

夫婦仲は悪くなってしまうのか...どうなのでしょうか...(神のみぞ知る)

最後に。

食洗機すごい。

おしまい。

2019年のドレスデンにて。クリスマスマーケットに行きたい。

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